涼宮ハルヒの消失

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)
読了しました。



面白い!
全てはここの為にあったのではないかという程のスッキリさ。
薦めてくれた人の言葉に含まれていた、

  • 4巻まで
  • 通して
  • 一気に

という事の意味が良く解かった。
これから読む人がいるならばぜひ「4巻まで」「通して」「一気に」読んで欲しい。
そこまでして初めて「涼宮ハルヒの憂鬱」から始まる物語を評価できるのだと思う。
実際、各巻を読んだ後の感想と言えば、

  • 憂鬱・・・まぁまぁ面白い。
  • 溜息・・・イマイチ?盛り上がりに欠ける気もする。
  • 退屈・・・気になる話はあるけど短編集だしなぁ。

という感じだったのですが、「消失」のP42からそれらが一気に崩されて話は急速展開。
いわゆるハルヒワールドには「憂鬱」の時点では「トンデモだなぁ」という感じで
一歩離れた視点で見ていたのですけれど、「溜息」、「退屈」ですっかり馴染んで
しまっていつの間にか浸かっていた所だったのでこれは効きますよ。
ハマった人はここで「信者」となったんだろうなぁ。頷けます。


まとまりが良すぎてこの後の巻を読むのが怖いくらいです。
アニメも「消失」までをやるんでしょうねぇ。
というか最後を「消失」に持ってこなきゃウソだという感じです。
作り手も作っていて面白いだろうなぁ、これは。


というわけで現在の評価としては、大絶賛と言っておきます。
(今は入れ込んでしまっているので3割引くらいに考えておいて下さい)


こうなると気になるのがアニメの「最終話」です。
アニメ版「涼宮ハルヒの憂鬱」は全14話で最終話がTV未放映、DVD販売限定
(レンタルも有りかもしれない)
という事が仕様なのです。
TV部分で話を尻切れトンボにするとは思えないので「消失」のラストを13話に
持ってくると思うのですが、残り1話で何をやるんだろう?
ザ・スニーカー連載分の短編1本?それじゃ弱そうだしインパクトにも欠ける。
オリジナル?クライマックスの後に持ってくるとなるとプレッシャーあるな〜。
どれにせよ京アニが素晴らしい仕上げをしてくれると思うので楽しみでなりません。